すだちは知っている人も多いと思います。
すだちの汁を絞って使うことが多いですが、皮はどうしていますか。
実はこのすだちの皮には内臓脂肪を減らしたり、血糖値を下げる効果があるのをご存知ですか。
すだちの皮になぜそんな効果があるのか、おススメの食べ方もご紹介します。
目次 (クリックできます!)
・すだちに内臓脂肪を減らす効果
すだちは、サンマなど焼き魚に絞って汁をかけることが多いのではないでしょうか。
徳島大学の研究で、実はすだちの皮にスゴイ効果があることが判明しました!
何がすごいかと言うと、すだちの皮にふくまれるポリフェノールの一種である「スダチチン」という成分が脂質の代謝をアップして、体重の増加を抑える効果のあることがわかったのです。
12週間後には、内臓脂肪量が何も与えてないマウスの約半分まで減ったという結果になったとのことです。
ということは、人間でも内臓脂肪を減らすことができるのではと注目されているのです。
すだちの皮にはスダチチン以外にも、ヘスペリジン・リモネンという成分が含まれています。
ヘスペリジンは中性脂肪を減少させる、リモネンは新陳代謝をアップして脂肪を燃焼させる作用があるんです。
果実にはエリオシトリンという成分も含んでいて、これも中性脂肪を減少させます。
すだちは、内臓脂肪がたまってお腹ポッコリの人にはぜひオススメしたい食材です。
ダイエットを目指す人には朗報ですよね。
・すだちは血糖値も下げる
すだちの皮には内臓脂肪を減らすだけでなく、血糖値を下げる効果のあることも判明しました。
これも徳島大学のラットを使った実験によるものです。
※ ラットとはマウスよりも大きいネズミです。
そのうちの7匹にすだちの皮の搾りかすを粉末にして1年間与えました。
7匹のうちの1匹は死に、残りの6匹の血糖値は正常に。
すだちの皮を与えなかった8匹のうち、4匹は死に、残りの4匹の血糖値は下がらなかったとのことです。
すだちの果実にはクエン酸やビタミンCも豊富に含まれ、美容にも良さそうですね。
わが家は焼き魚にすだちの汁をかけていたぐらいで、皮は捨てていました。
すだちの皮に内臓脂肪を減らす、血糖値を下げるという効果があるのになんと勿体無いことをしていたんだろうと思います。
これからは皮もぜひ有効に使っていこうと決めました。
積極的に取り入れたい食材です。
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・すだちの効果的な食べ方
すだちの皮も使ったレシピをご紹介します。
すだちポテトサラダ
【材料】(1人分)
・じゃがいも 中1個
・すだち 1個
・マヨネーズ 小さじ2
・白すり胡麻 小さじ1
・砂糖 小さじ1
【作り方】
1. じゃがいもをよく洗い、濡れたままふんわりとラップに包む。
2. 1のじゃがいもを600wのレンジに直接入れて3分30秒〜4分加熱する。
3. すだちを洗って水けを拭き、おろし金で皮をすり下ろす。(白い部分が見えないように)
4. 3のすだちを半分に切って果汁を絞る。
5. 1で加熱したじゃがいもの皮をむき、熱いうちにつぶす。
6. 粗熱が取れたら、マヨネーズ小さじ1・白すりごま小さじ1・砂糖小さじ1を加える。
7. 器に6を入れ、すり下ろしたすだちの皮と果汁をかける。
すだちの皮~薬味いろいろ
【材料】(1人分)
・すだち 1~2個
【作り方】
1. すだちの皮をきれいに洗って、皮をおろし金ですり下ろす。
2. そうめん、うどん、そばなどの薬味としてトッピングに。
すだちの保存方法と賞味期限
すだちをまとめ買いして、余ることもあるでしょう。
すだちの正しい保存方法をご紹介します。
すだちは収穫の時期によって保存方法は違ってきます。
・8月下旬~9月下旬
日の当たらない涼しい場所で常温保存します。
賞味期限は2週間ほどです。
常温保存すると、緑色のすだちは黄色っぽく変色します。
変色すると、すだちの風味が失われてしまうので、変色する前にいただくのが望ましいです。
・10月以降
この頃になると、すだちは冷蔵保存して出荷されます。
4~5個ずつ、空気を抜いた密閉できる袋に入れて保存します。
1つの袋に5個以上入れて冷蔵保存すると、すだちの風味が失われてしまいますので4~5個ずつにします。
賞味期限は半月ほどです。
変色しないうちに使うことをお勧めします。
冷凍保存もできます。
1個ずつラップに包んで冷凍保存します。
冷凍の場合の賞味期限は3~4か月です。
解凍するときは自然解凍で大丈夫です。
皮や果汁も冷凍保存ができます。
・まとめ
すだちの皮にも内臓脂肪を落としたり、血糖値を下げたりする効果があるのが意外でした。
こんなに体にいいなら、毎日でも食べたいですね。
薬味としても使えるので、うどんやそばを食べるときに手軽に使えるのがいいですね。
汁ももちろんですが、皮を使ったレシピもいろいろと覚えていって活用したいです。