毛虫の中でも「チャドクガ」は特に注意するべき毛虫です。
毛には毒針、刺されるともの凄く腫れます。
だからこそ、発生時期や発生しやすい場所、いつ頃に予防対策を
したらいいのかを知っておく必要があります。
チャドクガの被害を防ぐための対策をお伝えしていきます。
目次 (クリックできます!)
・チャドクガが発生する時期、発生しやすい場所
チャドクガが発生するのは、卵から幼虫が孵化する5月~6月と8~9月です。
なんと年に2回も発生する時期があるんです。
チャドクガが発生しやすい場所
主に発生するのは、ツバキ、サザンカ、ヒメシャラなどのツバキ科の木と
ジューンベリーなどのバラ科の木です。
もし自宅の庭にこれらの木がある場合は、葉っぱの裏にチャドクガがいることが
多いので注意して下さい。
それと、ツバキやサザンカは公園でよく見かけられますので
お子様を連れて行く場合は特に注意が必要です。
チャドクガに刺されたら、どんな症状?
まずチャドクガの体毛には毒があり、毒針毛(どくしんもう)と呼ばれています。
刺されるというよりは、この体毛に触れるだけで危険なのです。
体毛(毒針毛)が皮膚に触れると、皮膚炎を起こして強い痒みを
発症します。
直接、チャドクガに触れていなくても毒針毛は空中を舞うので注意が
必要です。
産卵の時(7月と10月)でも親の毒針毛が卵に付くので危険性があります。
チャドクガの毒針毛に触れた場合の対処法
まずは毒針毛を取り除くことが大切です。
取り除くにはガムテープで軽く押さえます。
その後は石鹸できれいに洗います。
それでも強い痒みがある皮膚炎を発症したら、皮膚科を受診して下さい。
なお衣類に毒針毛が付いたら、50度以上のお湯で洗うと毒を取り除くことが
できます。
手で毒針毛を取るのは厳禁です。
他の部分にも症状が出る危険性があります。
掻きむしるのもやめましょう。
患部を広げてしまいます。
毒針毛が付いた衣類を洗濯機で洗わないようにします。
他の衣類にも毒針毛が移ります。
・チャドクガを予防・駆除する時期
予防するなら卵の時期に駆除することです。
チャドクガの産卵時期は7月と10月の年2回です。
10月に生まれた卵は越冬して翌年の春に幼虫へと孵化します。
前年の10月に生まれた卵は翌年の4月頃、7月に生まれた卵は8月頃に
除去すれば予防になります。
駆除するなら発生時期で5月~6月、8月~9月になります。
次章では具体的にどうやって予防・駆除したらいいのかをお伝えします。
・対策
できれば卵の間に駆除してしまいたいですね。
発生してから駆除するのは大変ですから。
卵を駆除する
チャドクガの卵は、1㎝ぐらいの薄茶色の綿のようなもので
ツバキやサザンカの葉の裏側に付いていることが多いです。
もし葉っぱの裏にチャドクガの卵を見つけたら、ゴム手袋をつけて
葉っぱを付け根から切り取ってビニール袋に捨てます。
素手ではしないで下さい。
卵にも毒針毛が付いていることがありますので
長袖・長ズボン、マスク、長靴を着用して駆除して下さい。
できれば使い捨てのできる服装がお勧めです。
発生時期に駆除する
木全体に薬剤を付けます。
この時も長袖・長ズボン、マスク、長靴でします。
薬剤は「トレボン乳剤」がお勧めです。
店舗では取り扱っている所がなかなかありませんので、
ネットで購入するといいでしょう。
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葉っぱの裏まで念入りに付けます。
その後、しばらくすればチャドクガが糸を引いて地面に落ちます。
半日ぐらいそのままにしてから、落ちた毛虫を割りばしで拾って捨てます。
拾うときにほうきを使わないでください。
毒針毛が空中に舞い上がって危険です。
発生前に薬剤を付けて予防する
チャドクガが発生する前の5月頃と8月頃に、毛虫が寄り付かないように
木の根元に薬剤を付けます。
木に薬剤を吸わせておきます。
長袖・長ズボン、マスク、長靴を着用して下さい。
おすすめの薬剤は「オルトラン」です。
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関連記事⇒ チャドクガ予防のオルトランの効果持続期間、使い方、人体への影響
チャドクガの天敵って?
ご存知ですか。
チャドクガの天敵って鳥なのです。
卵の間に剪定しておきます。
木の枝や葉で邪魔にならないように剪定しておいて、毛虫の発生時期に
鳥が見つけやすいようにしておくのです。
実は鳥が毛虫を食べてくれるんですよ!
予防や駆除の時に着用した衣類や道具は必ず、50度以上のお湯で
洗って消毒しておくことも忘れずにしましょう。
アレルギー体質やどうしても自分で予防・駆除するのが無理な場合は
業者に依頼するといいでしょう。
詳しくは コチラをご覧下さい。
・まとめ
チャドクガの発生時期、予防や駆除について
知っておくことで被害をかなり防ぐことができます。
万が一チャドクガの毒針毛に触れたら、まずガムテープで毒針毛を
取り除き、石鹸でよく洗い流して下さい。
皮膚炎になった場合は早めに皮膚科の受診をお勧めします。