2019年 10月12日
妊娠したら、お腹にいる赤ちゃんがダウン症かどうか
気にする人は少なくありません。
せっかくできた赤ちゃんは授かりもの。
万が一、ダウン症の赤ちゃんが生まれても愛情たっぷりで
育ててあげるのが親の役目かと思います。
お腹の赤ちゃんがダウン症かどうかがわかるのは妊娠何か月ごろなのか、
検査をする方法、予防策はあるのか、遺伝性はあるのかについて
まとめました。
目次 (クリックできます!)
・赤ちゃんがダウン症なのは妊娠何か月でわかる?
お腹の赤ちゃんがダウン症かどうかは妊娠中でもわかる時代です。
妊婦健診でのエコー検査で赤ちゃんの後頭部のむくみ(NT)で
ダウン症かどうかがわかります。
もしむくみが3mm以上であれば、ダウン症の可能性があります。
およそ妊娠11~13週目でお腹の赤ちゃんがダウン症かどうかを
予測することが可能です。
しかし、検査状況によって誤差が生じることがありますので
1回だけの検査では断定できません。
エコー以外で妊娠中にできるダウン症検査方法
エコー検査よりも確実性が高い検査方法がありますので
ご紹介します。
ただし、希望した場合で任意の検査です。
・血液マーカー検査
妊娠15週~20週頃に血液を採取し、胎児の染色体異常の有無を
調べます。
費用は2万円程度です。
・羊水検査
妊娠15週を過ぎたら、腹部から注射器で子宮内の羊水を摂取します。
確実性は高いですが、高額(約10万円)で稀にこの検査をしたために流産する
危険性があります。
・絨毛検査
妊娠10~12週頃に腹部から針を刺して胎盤前の組織を調べます。
この検査も高額(約10万~20万円)で流産の危険性があります。
・新出生前診断
最新の検査方法で妊娠10週から検査が可能です。
母体血清マーカー検査のように血液を採取して染色体異常の
有無を調べます。
母体血清マーカーテストよりも確実性が高いとされています。
新出生前診断は流産のリスクはありません。
この検査はかなり高額で約20万円かかります。
この検査でダウン症の疑いが出た場合、羊水検査で確実性を
高めます。
新出生前診断ができる妊婦さんは、35歳以上・今までに
染色体異常の赤ちゃんを妊娠・出産したことがある・
妊婦さんやその夫に染色体異常がある場合に限られます。
ダウン症の特徴
ダウン症の特徴は主に顔に表れることが多いです。
個人差もあり、ぱっと見た感じではわからない子もいます。
ダウン症の特徴を具体的に挙げてみます。
・目がつり上がっている
・手足が短い
・身体的、精神的にも発達の遅れが見られる
・抵抗力が弱く病気になりやすい
・あまり泣かない
・ミルクをほとんど飲まない
・舌が出ている
健全な子よりも合併症にもなりやすく体が弱いと言えます。
ダウン症の原因
ダウン症の原因は染色体の異常です。
卵子や精子の分裂異常による場合もあります。
ダウン症のほとんどは「標準型21トリソミー型」と言われるものです。
通常なら染色体は22本ですが、1本多い23本となることです。
特に女性が35歳以上の高齢妊娠になると、染色体の異常が
発生しやすいと言われています。
染色体異常の場合、流産することが多いのですが
たまに流産しないでダウン症となって赤ちゃんが生まれることが
あります。
30代前半や20代の出産でもダウン症の赤ちゃんが生まれることは
あります。
・ダウン症の赤ちゃんが生まれるのを予防するには?
女性の年齢が上がるにつれて卵子の質も劣化していきます。
そのため染色体異常が発症しやすくなります。
卵子の質を良くする方法があると、染色体異常も予防できる
確率が上がると考えられます。
最近、「葉酸」が注目されているのをご存知ですか。
葉酸はビタミンB群の一種で、野菜やレバーなんかに含まれて
います。
葉酸は「核酸」を作る役目があります。
核酸とは、DNA(遺伝子情報)とRNA(体内でタンパク質を合成)で
構成されたものです。
DNAが正常に複製・分裂しながら細胞を増やしていくのに
必要となるタンパク質の生成もします。
特に妊娠初期に葉酸が不足すると、先天異常を起こしやすく
なると言われています。
毎日、野菜やレバーなどから葉酸を摂るのは大変ですね。
そこで飲みやすいサプリになった葉酸が登場しました。
サプリなら手軽に飲みやすいのではないでしょうか。
葉酸は厚生労働省も妊婦さんに推奨しています。
・ダウン症は遺伝する?
親類や家族にダウン症の人がいると、
赤ちゃんにも遺伝するのではと心配になると思います。
しかし、ダウン症は染色体異常という突然変異によって起こるので
たとえ自分の兄弟や親がダウン症であっても赤ちゃんに
遺伝することはほとんどないと考えて大丈夫です。
・まとめ
ダウン症は染色体異常によって発症します。
通常染色体は22本ですが、1本多い23本となると
染色体異常ということになります。
女性の年齢が上がると染色体異常が起こりやすく
なります。
できるだけ若いうちに出産しておくことが望ましいですが
生活状況などで難しい場合もあるでしょう。
しかし、女性が35歳以上の高齢妊娠になると
染色体異常が起こりやすくなるということは
意識した方がいいでしょう。