子供が体調の悪い状態が続き、風邪かと思っていたのが
マイコプラズマ肺炎になっていたというのも珍しくありません。
マイコプラズマってどんな症状になるのか、潜伏期間や
周囲の人に感染するのかについて見ていきます。
また治療にはどういったことをするのかについても
まとめました。
目次 (クリックできます!)
・子供のマイコプラズマ肺炎の症状と潜伏期間
もし子供が発熱して長引いている、咳がなかなか止まらないならマイコプラズマ肺炎を疑った方がいいかもしれません。
マイコプラズマは年中いつでも発症しますが
特に多いのが秋から冬にかけてです。
風邪の症状に似ていて、幼児~青年期に多いと言われています。
一度かかっても免疫がつきにくいので、
再度発症することもあります。
子供のマイコプラズマの主な症状を挙げてみます。
・38度以上の熱が長引いている
・咳が止まらない
・喉が痛い
・鼻水や鼻づまり
・呼吸がしづらい
上記の症状の中でも「咳が止まらない」というのがマイコプラズマの
特徴です。
最初は乾いた咳ですが、しだいに湿った咳に変わり
痰もからむようになります。
熱は下がっても咳が1か月近く止まらないのが大きな特徴です。
もし子供にこのような症状があったら、すぐに受診させましょう。
マイコプラズマの潜伏期間
潜伏期間は長めで、2~3週間なのが一般的です。
インフルエンザよりも長いのが特徴です。
・子供のマイコプラズマは人にうつるの?感染力は?
マイコプラズマは最初に症状が出た日のおよそ1週間ほど前から
鼻水や唾液と一緒にウィルスが排出されます。
ということは潜伏期間から人にうつることが考えられます。
たとえ熱は下がっても咳が1か月ほど止まらない場合が多く
この咳から飛沫感染する可能性があります。
また人と接触することでもうつります。
潜伏期間が2~3週間であることから、1か月以上もの間で
人にうつしてしまう可能性が考えられます。
マイコプラズマの感染力
少しの接触や少量の飛沫なら、感染力は
それほど強くありません。
しかし、熱は下がっても咳が長引くのでその間に
学校や幼稚園など集団生活の中で周囲の人と接触する
時間が長くなり、感染しやすくなります。
出席停止期間
マイコプラズマの場合、インフルエンザのように解熱後〇日といったようには
決められていません。
熱が下がるまではもちろん、その後も咳がひどいようであれば
出席させるのは控えましょう。
熱が下がって咳が軽くなったら、登校(登園)させてもいいでしょう。
ただし、他の人にうつさないようにマスクを着用させるなどの
配慮は必要です。
・治療方法
受診すれば、抗生物質が処方されます。
よく処方されるのは
リカマイシン、クラリス、ミオカマイシン、ジョサマイシン、エリスロシンなどの
マクロライド系抗生剤です。
しかし、最近では上記の抗生物質の効果がない「耐性菌」によって
マイコプラズマに感染する人が増えています。
その場合は、ミノマイシンなどテトラサイクリン系抗生剤が
処方されることがあります。
ただし、幼児の場合は骨の発達が阻害されることがあるので
1週間程度しか処方されません。
・まとめ
マイコプラズマ肺炎は最初は風邪の症状と似ていますが
熱が下がっても咳が1か月ほど止まらないのが大きな特徴です。
潜伏期間中から周囲の人にうつす可能性があり、
熱が下がっても咳をすることによって飛沫感染の恐れがあります。
軽症なら自然治癒することがありますが、咳が長引くようでしたら
再度受診されることをお勧めします。