摂食障害って時々、耳にしますがどのような病気なのでしょうか。
この病気も重症化すると死に至るケースもあると言われます。
うつ病の一種で特に若い人に多いとのことです。
摂食障害とはどのような症状をいうのか、その原因とか
なりやすい人のタイプ、克服するにはどうしたらいいのかについて
まとめてみました。
目次 (クリックできます!)
・摂食障害の症状とは?
摂食障害といっても『神経性無食欲症(拒食症)』と『神経性大食症(過食症)』の2タイプがあります。
それぞれの症状についてお伝えします。
●神経性無食欲症(拒食症)
食事の回数や量を減らすという極端な食事制限をします。
実際は全く太っていないのに太っていると思いこみ、もっと痩せようとする
気持ちがあります。
その結果、体重がわずかでも増えると嘔吐や排泄をしようとしたり
歯が抜けやすくなる・不整脈・脱水症状・むくみ・低血圧
無月経になるという症状が表れます。
そして食欲不振であれば尚、神経性無食欲症の疑いが濃厚になります。
●神経性大食症(過食症)
自分で食べる量をコントロールすることができなくて
短時間のうちに異常な量を食べます。
神経性無食欲症(拒食症)とは違って、体重が極端に減少することは
ありません。
食べても食べても満腹感がなく、わざと嘔吐したり下剤まで飲んで
排泄しようとします。
こういうことを何度も繰り返します。
この場合も脱水症状・不整脈・月経不順・むくみが生じるようになります。
・摂食障害になる原因、どんな人がなりやすい?
何もないのに摂食障害になることはなく、原因があるはずです。
また、その人の性格によってもなりやすいタイプがあります。
それぞれについて見ていきましょう。
原因
摂食障害に陥るのは9割が10~20代の若い女性です。
その背景にあるのが「痩せている女性が美しくて、太っていると醜い」といった
固定観念です。
全然太っていないのにもっと痩せようと、食べる量を極端に減らすことで
この病気になります。
また誰かに「最近太った?」とか言われたことがきっかけになり、
摂食障害に陥ることがあります。
ダイエット関連以外にも家族との不仲や親の過干渉もストレスとなって
摂食障害になるリスクが高まります。
摂食障害になりやすい人とは
生真面目、完璧主義で嫌なことでも断れない、周囲から自分はどう見られているのかを
凄く気にする人は摂食障害になりやすいのです。
やはりこのようなタイプの人は、自己主張が苦手でストレスになり、
心の闇となっていきます。
また小さい頃から母親あるいは父親からの愛情不足もこの病気の原因に
なります。
完璧主義や嫌とは言えない人は、職場でもストレスを抱え込みやすく
摂食障害になるリスクは高いと言えます。
実際、職場のストレスから摂食障害で苦しむ人はかなり多いと言われています。
・克服するには
行動面と精神面で克服する必要があります。
まず拒食症の場合ですが、量やカロリーは気にせず食べやすいものから
食べるといいです。
栄養が偏るなら、健康食品なんかで補うことが必要です。
拒食症で衰弱が激しかったり痩せすぎの場合は入院になることがあります。
そしてストレスを緩和することが大切です。
安定剤を服用したり、心療内科でカウンセリング、同じ病で悩む人の
グループに参加して話し合うことが有効です。
また克服するのに周囲の理解と協力も必要になってきます。
・まとめ
摂食障害は若い女性が90%を占めています。
やはり『痩せていることが美しさへつながる』といった思考が強いと
思われます。
女性なら美しさにも気を配ることは大切ですが、何よりも健康のことを
優先するべきではないでしょうか。