女性がなるガンの中で最も多いのが乳がんです。
乳がんは若い女性でも発症しており、他人事ではありません。
乳がんになりやすい人にはどんな特徴があるのか、予防は
できるのか、乳がん検診はどのくらいの頻度でやるべきなのかに
ついてまとめました。
乳がんをちょっとでも防ぐためにもぜひ参考にして下さい。
目次 (クリックできます!)
・乳がんになりやすい人とは?
乳がんは男性でもなる場合がありますが、圧倒的に多いのは
女性です。
どんなタイプの女性がなりやすいのかについてお伝えします。
・年齢
20代、30代でも乳がんで命を落とす人もいます。
40代~50代が最も多くなります。
40才を過ぎたら要注意です。
・女性ホルモン(エストロゲン)
乳がんになるリスクはこのエストロゲンに左右されると言われます。
つまり、月経がある期間が長いほどリスクが高まるとされています。
生涯にわたって出産経験がない、初産は30才過ぎてからだった、初潮は12才以前だった、
閉経したのが50才以上だった、ホルモン補充療法を長期間受けている、
経口避妊薬(ピル)の長期間使用したことのある人が該当します。
・遺伝
家族や親類に乳がんになったことのある人がいれば、リスクは高いと言われます。
乳がん発症には、BRCA1、BRCA2という遺伝子の変異が関係していると言われて
います。
・肥満
閉経後の肥満は乳がんのリスクが高まるとされています。
閉経前の肥満はリスクを下げると言われたことがありましたが
最近の研究で閉経前の肥満も閉経後と同様にリスクがあることが
わかりました。
・生活習慣
喫煙(受動喫煙も含む)、アルコールをよく飲む、高脂肪の食事は
乳がん発症リスクを高めるのは確かです。
・その他にも
乳腺疾患になったことがある人、糖尿病がある、放射線被曝が
多いという人もリスクが高いと言われています。
もちろん、上記に挙げた要因に該当しなくても油断は禁物です。
定期検診と生活習慣の改善を心掛けましょう。
・乳がんを予防する方法はある?
たとえ自分が乳がんになりやすい条件に該当していても
予防することは可能です。
生活習慣と食生活を見直すことで乳がん予防はできるのです。
<生活習慣>
・運動する習慣をつける
運動することで、乳がんの原因となる肥満や糖尿病を防ぐことができます。
激しいスポーツでなくても、ウォーキングやちょっとしたジョギングでも
OKです。
無理なく続けられるものがお勧めです。
・禁煙する
喫煙(受動喫煙も)は乳がんに限らず、あらゆるガンの原因となります。
ぜひ禁煙する努力は必要です。
・飲酒をひかえる
多量の飲酒も喫煙と同じくガンのリスクを高めます。
<食生活>
・高脂肪の食事を控える
高脂肪の食事は肥満へと導き、乳がんの原因となります。
・肉料理
肉は高脂肪食品で、調理の仕方によって脂肪を減らすことが可能です。
蒸したり湯がくことで肉の脂肪は7割ぐらいに減らせるのです。
・ドレッシング
市販のドレッシングは油が多いのでサラダにかける場合は少なめにしましょう。
・酸化した油は控える
揚げ物で使った残りの油は酸化しやすくガンのリスクを高めます。
また、大豆油・コーン油などリノール酸が含まれる油も酸化しやすいので要注意です。
オリーブオイルやラードなどオレイン酸が含まれる油は酸化しにくいのでお勧めです。
・バター・チーズ・牛乳などの飽和脂肪酸を控える
これらの飽和脂肪酸を摂りすぎていると、乳がんになりやすくなると言われています。
・野菜を多く摂る
野菜には食物繊維やミネラルが豊富に含まれているのでガン予防に効果的です。
加熱することでかさが減り、多く食べれるようになります。
新鮮な野菜や有機栽培で育った野菜がお勧めです。
・塩分を減らす
日本食は元々塩分が多めですが、減らす工夫が大切です。
焼き魚を食べるときはまずそのまま食べ、物足りなかったら少しずつ
醤油なんかを付け足すという感じですね。
どんな料理でもなるべく薄味にしたいものです。
・大豆製品を摂る
大豆製品は乳がんのリスクを低くすることがわかっています。
豆腐とか味噌汁を積極的に摂りたいですね。
・乳がん検診をする頻度はどれぐらいがいい?
ほとんどの自治体では2年に1回の乳がん検診を推進しています。
マンモグラフィーと超音波検査が一般的ですね。
しかし、20代や30代の若い世代では進行するのも早いので2年に1回では
少ないように思われます。
早期発見できれば、それだけ早期の治療ができて命を落とすことがありません。
本当は全世代で1年に1回は乳がん検診は必要だと考えられます。
検診費用はどのくらい?
自治体・・・数百円~1,200円程度
病院・・・3,000円前後(健康保険が適用されます)
自治体から該当する人には通知がきて、その通知を医療センターか病院に
持参すれば安くなりますが、年齢制限があります。
たとえ自治体から通知がなくても年に1回は検診を受けておく方がいいでしょう。
検診に行くことも必要ですが、セルフチェックもお勧めです。
・豆粒のようなしこりがないか触ってみてチェックする
・乳頭から血性の分泌物がないかチェックする
・乳腺のひきつれがないかチェックする
手を挙げてみて、乳腺にひきつれる感じがないか。
1ヶ月に1回は上記のセルフチェックをしてみましょう。
もし、ちょっとでも異常を感じたら乳腺外科を受診しましょう。
・まとめ
乳がんは遺伝性もあり、出産経験がなかったり高脂肪の食事を
する人になりやすい傾向があります。
乳がんで命を落とさないためには、年に1回の検診と月1回のセルフチェックで
早期発見につなげることが大切です。
喫煙や飲酒は控え、適度な運動を取り入れたり
食生活を改善することで乳がんを予防することはできるのです。