糖尿病は予備軍も含めると年々増える傾向にあります。
糖尿病になると、のどが渇くとか甘いものの食べ過ぎが
原因なのかと思われがちですが、実際はどうなのでしょうか?
糖尿病の実態を解説します。
目次 (クリックできます!)
・糖尿病の初期症状って?
糖尿病に初期症状はほとんどありません。
症状が出る頃にはかなり進行している状態です。
もしかして初期症状?と思われるものには低体温症、お腹がすく、便秘
などがあります。
これらの症状は必ずしも糖尿病とは限りません。
もし心配なら、病院で検査をしてみるのが手っ取り早いです。
・糖尿病になるとのどが渇くの?
のどが渇く原因には、口を開けて呼吸しているか
糖尿病の可能性があります。
糖尿病でのどが渇く場合は持続的な高血糖からくる高浸透圧利尿作用で、
体内の水分が尿として大量に排出され、細胞が脱水状態になっています。
また尿から糖が出ます。
尿の回数が異常に多く量も多くてのどが渇くなら、糖尿病の
可能性が大きいです。
尿から甘い臭いもします。
のどの渇きがあっても、頻尿多尿でないなら糖尿病の心配はありません。
頻尿で多尿なら病院で糖尿病の検査を受けることが望ましいですね。
因みに空腹時血糖値110以下、食後2時間の血糖値が140以下なら正常です。
しかし、通常の血糖値は食事の内容によって変動があるので
直近1ヶ月~2ヶ月間の血糖値に相当するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という数値の方が
より正確に判定できます。
HbA1cは直前の食事内容に影響されないからです。
糖尿病でない場合ののどの渇きは、ストレスで自律神経の乱れが
あったり緊張しているのが原因になっていることもあります。
・甘いものを食べ過ぎると糖尿病になる?
食事をすることによって膵臓の
β細胞からインスリンというホルモンが出ます。
血液中で増加するブドウ糖が細胞の中に取り込むのを補助します。
つまりインスリンの働きによって血液中のブドウ糖(血糖)が増えるのを
抑えてくれているわけなのです。
まず糖尿にはⅠ型とⅡ型があります。
Ⅰ型・・・自己免疫によってβ細胞が破壊され、インスリンが不足する(子供に多い)
Ⅱ型・・・遺伝、過食(特に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどによるもの。
中高年以上に多い。
その他にも病気、妊娠、薬の影響でなることがあります。
圧倒的に多いのがⅡ型になります。
Ⅱ型の場合、かなり進行してからインスリンの分泌量が
激減します。
初期の段階ではインスリンの分泌量が減るとは限らないのです。
しかし高血糖状態が長期間続くと膵臓のβ細胞は常にインスリンを
出し続けることになり、最終的に疲弊することになるのです。
慢性的なカロリーの過剰摂取が原因です。
お米やイモなどの炭水化物の食べ過ぎも控えましょう。
しかし糖尿病やその予備軍の人にとっては、砂糖を多く含むお菓子類やジュースは
急激に血糖値を上げるので注意が必要です。
またⅡ型には遺伝の要素が強いので、もし親族に糖尿病の人が
いるなら要注意です。
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・まとめ
糖尿病の初期症状はほとんどないと言えます。
もし頻尿と多尿があってのどが渇くという症状がある場合は
かなり進行していると思われます。
糖尿病が発症する原因はカロリーの過剰摂取で、甘いものとは
限りません。
もし親族に糖尿病の人がいるなら注意が必要です。
遺伝の影響が強いと言われています。
食べ過ぎを防ぐことが大切です。、