おたふく風邪は一度かかると、もうかからないと
言われています。
大人になってもおたふく風邪にまだなったことがなく
予防接種もしていないという人は少なくありません。
大人になってからだと、いろいろと不安がありますよね。
おたふく風邪の予防接種はどうしたらいいのか、予防接種の
効果はあるのか、そして副作用があるのかについても
お伝えします。
大人でまだおたふく風邪をやっていない方はぜひ
参考にして下さい。
目次 (クリックできます!)
・おたふく風邪の予防接種は大人でも受けるべき?
子供の頃におたふく風邪をやっていない、そして予防接種もしていない場合は
ぜひ予防接種をご検討下さい。
おたふく風邪の予防接種は任意のため、受けていない人も少なくありません。
またおたふく風邪の抗体ができている期間は麻疹や風しんよりも
短いので、子供のころに予防接種をしていても検討されることを
お勧めします。
予防接種をしているかどうか不明の場合もぜひ予防接種をお勧めします。
※ 抗体があるかどうかは病院で検査ができます。
予防接種の費用
費用については全国一律ではなく、地域や病院によっても
若干の違いがあります。
5000円~8000円程度が多いです。
抗体検査の場合は5000円が平均的です。
潜伏期間と感染力
おたふく風邪の潜伏期間はおよそ2~3週間で片方あるいは両方の耳下腺が腫れる
感染症です。
感染力は強く、接触感染や咳やくしゃみなど飛沫感染します。
大人になっておたふく風邪になると、重症化しやすく体に後遺症を
残すことがあり、子供よりも大変になります。
大人のおたふく風邪の重症化、合併症とは?
39度以上の高熱、頭痛、腹痛・下痢になることが
あります。
おたふく風邪になると合併症を発症することも多く、髄膜炎や難聴に
なることもあります。
男女別によってそれぞれ合併症を引き起こす場合もあります。
・男性の合併症
15歳以上の約3割の男性に見られる「睾丸炎」です。
睾丸の炎症で痛みや腫れ、高熱が出ます。
まれに「無精子症」となって男性不妊の原因になることが
あります。
・女性の合併症
成人女性の約7%の人が下腹部に痛みがある「卵巣炎」を起こします。
まれに両方の卵巣に炎症を起こして排卵障害で不妊症へとつながる場合が
あります。
妊婦さんもおたふく風邪の予防接種はできるの?
妊婦さんがおたふく風邪になっても風しんのように
胎児に影響することはありませんが、流産しやすくなります。
妊娠前に抗体検査をし、もし抗体ができていなかったら予防接種をしておく方が
いいでしょう。
妊娠中におたふく風邪のワクチンは打てないので注意が必要です。
・予防接種の効果はある?
予防接種をすれば、おたふく風邪にかからないのかと思いがちですが
必ずしもかからないわけではありません。
確かに予防接種をすれば、90%ぐらいの人に免疫ができて重症化を
防ぐことはできます。
予防接種をしておけば感染しにくい、感染しても軽症ですむ、
合併症を引き起こすリスクが減るということが言えます。
・おたふく風邪の予防接種の副作用は?
予防接種を受けて特に重大になるような副作用は
ありません。
個人差はありますが、副作用があってもせいぜい風邪のような症状になったり
耳下腺の腫れが出る場合もありますが、いずれにしても数日で治まります。
そしてごく稀に無菌性骨髄炎や難聴になることがあるとの報告が
ありますが、確率はかなり低いのであまり気にすることはないでしょう。
・まとめ
おたふく風邪は感染力が強いので、大人であっても過去に予防接種を
していない場合はぜひ受けておきましょう。
大人になってから感染すると重症化や合併症が怖いです。
たとえ以前に予防接種をしていてもすでに抗体がなくなっている場合も
ありますので病院で抗体検査をしてみることも大切です。