お正月の飾りと言えば、鏡餅が定番ですね。
でもなぜ「鏡」とつくのか知っている人は
少ないと思います。
また、なぜみかんを上にのせるのか、何か
意味があるのでしょうか。
鏡餅を飾る時にどういう意味があるのかを
知っているとお正月感が増すのでは
ないでしょうか。
目次 (クリックできます!)
・鏡餅とはどういう意味なの?
お正月にはほとんどの家庭では必ずと言っていいほど
鏡餅を飾りますね。
でもどこが「鏡」なのでしょうか。
不思議ですよね。
実は お餅が昔の鏡の形に似ていることから「鏡餅」と言われる ように
なったとのことです。
昔(古代)の鏡は青銅製で円形だったんですね。
その鏡は神事に使われ、後に神仏にもお餅をその当時の鏡の
形にして供えるようになりました。
鏡は、三種の神「(鏡(やたのかがみ)、剣(くななぎのつるぎ)、
玉(やさかにのまがたま)」のうちの1つとして崇められていたのです。
それで「鏡餅」は重要なもので年神様へのお供え物という意味で
お正月に飾るようになりました。
室町時代からは、四角などの丸形以外の鏡が使われるように
なったと言われています。
・みかんを上にのせる理由
鏡餅の上にはみかんを飾りますね。
何か意味があるのかということですが、それがあるんですね。
鏡餅の上にのせるのは本当はみかんではなく、橙(ダイダイ)という果物を
使うのが正式な形なのです。
この橙(ダイダイ)が手に入りにくいので、みかんを使っているのです。
橙(ダイダイ)は、熟してもよほど大きくなるまで木から落ちないことから
「子孫が代々続く(子孫繁栄)」の意味を込めた縁起物 とされるように
なりました。
また葉っぱのついた橙を使うのが正しいので、みかんも葉のついた
ものを使いましょう。
・鏡餅はいつからいつまで飾るの?
鏡餅を飾るにもルールがあるのをご存知でしたか。
新年を迎えるために年末に飾るのですが、12月29日と12月31日は
避けましょう。
12月29日の29は「二重苦」を連想するのでタブーとされています。
12月31日は元旦の前日ということで新年に迎える年神様に失礼だと
いうことで避けた方がいいのです。
このようなことを考えると、 鏡餅を飾るのは12月26日~28日頃 が
ベストということになります。
そして 片付ける時期は1月11日の「鏡開き」 です。
鏡餅は縁起物なので必ず調理して食べましょう。
家族で分けて食べることは、幸福をみんなで分ける意味が
あるんです。
ぜんざいにするとか、焼いて食べるとかですね。
食べ方には特に決まりはないので好きな調理法で
構いません。
・まとめ
お正月に飾るお餅の形が昔の鏡に似ていることから
「鏡餅」と呼ばれるようになりました。
「鏡餅」の上には元々は橙(だいだい)という果物をのせるのが
正式だったのですが、その橙が手に入りにくいことから代わりに
みかんを使うようになりました。
鏡餅を飾るのは12月26日~28日が最適です。
29日は「二重苦」につながり、31日は新年を迎える前日ということで
一夜飾りとなり年神様には失礼になるからです。
鏡餅は1月11日「鏡開き」に片付けましょう。
お餅は縁起物なので調理してみんなで食べるようにします。