お彼岸にお墓参りをする人は多いと思います。
元々、お彼岸は何のためにあるのかご存じでしょうか?
結婚式をする人もいますが、望ましいのかどうか
賛否両論です。
地域によっても違いがあることが
わかりました。
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・お彼岸は何のためか?
『お彼岸』とはサンスクリット語の「波羅密多(パーラミター)」から
来たといわれています。
彼岸は彼の岸(向こう側)である悟りの世界を指します。
「此岸(しがん)」は迷いの世界のことを言うのです。
悟りの世界である『彼岸』に到達できるということです。
『此岸(しがん)』にいる者は、『彼岸』に到達するまでに
「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をします。
六波羅蜜とは、此岸から彼岸へと川を渡る舟に例えられた
もので、どういう修行なのかをご紹介します。
布施(ふせ)=施しをする
持戒(じかい)=十善戒を守る
忍辱(にんにく)=耐え忍ぶ
精進(しょうじん)=向上心をもって生活する
禅定(ぜんじょう)=自分の心を見つめる
智慧(ちえ)=ものごとを正しく判断する力をつける
これら6つのことを行うことです。
仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると
いわれています。
普段の生活の中では、仏様の供養をするのを忘れがちですが
お彼岸の時にはしっかりとしたいものです。
・時期はいつからいつまで?
残暑も厳しい中、もうすぐお彼岸がやってきますね。
お彼岸とは9月だけでなく、3月にもあります。
春彼岸は、毎年春分の日(3/20 または 3/21)を中心に前後3日で合計7日間、
秋彼岸は、毎年秋分の日(9/23)をはさんで前後3日で合計7日間です。
それぞれの初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け」と言います。
したがって、 2015年の秋のお彼岸は9/20~9/26になります。
・お彼岸に結婚式を挙げるのはタブーなの?
お彼岸は仏事なのですが、その期間中に
お祝い事が禁止というわけではありません。
しかし、そこの土地柄とか家庭の考え方でお彼岸をどれだけ重視
しているかにもよって、結婚式を挙げてもいいのかは変わってきます。
風習などによって、お彼岸の間は親戚同士の付き合いが多かったり
お墓参りを恒例の行事にしている家庭などあります。
そういった場合には、結婚式は避けた方が無難です。
お彼岸を重視していないなら、結婚式も問題ありません。
お互いの両親の考え方や結婚式に招待するゲストがお彼岸を
どのくらい重視しているかを把握しておく必要があります。
・まとめ
お彼岸は春と秋の年2回です。
秋なら秋分の日である9/23をはさんで前後3日の計7日間、
春なら春分の日である3/20か3/21をはさんで前後3日の計7日間です。
お彼岸は、その期間中に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行けると
言われています。
お彼岸の間にお祝い事をするのは禁止されている
わけではありませんが、
周囲がどれだけお彼岸に重点を置いているかによって結婚式を
挙げるのも不謹慎となることがあるので、
そのあたりをよく把握しておきたいものです。