5月5日のこどもの日(節句)には、男の子がいる家庭なら
たいてい鯉のぼりを飾りますよね。
鯉のぼりにはどんな意味があるのでしょうか。
またいつから飾り始めて、いつ頃に片付けたらいいのか
曖昧ですね。
鯉のぼりは一体誰が買うものなのかと、もめることもあるのでは
ないでしょうか。
節句の日に鯉のぼりを出す意味や由来、飾る時期、誰が買うものなのか
最近の事情も踏まえてお伝えいたします。
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●節句の鯉のぼりの由来、どんな意味があるの?
節句の日に鯉のぼりを飾るようになったきっかけは江戸時代にあります。
その当時は武家だけの風習でした。
江戸初期は、「旗指物」と言われ、家紋だけが描かれた「のぼり旗」でした。
武家社会では、端午の節句に「旗指物を虫干しをかねて飾る」といった
風習がありました。
その風習が庶民にも広まって、金太郎、武者絵などが描かれた「武者のぼり」を
立てるようになったのです。
男の子の幸せを願って「武者のぼり」と呼ばれていました。
「武者のぼり」は「絵のぼり」あるいは「節句幟(のぼり)」とも呼ばれます。
江戸時代の中期になると、金太郎、武者絵などから鯉の絵が描かれるように
なりました。
当時も現在と同じように風邪にたなびかせていました。
鯉だけが産卵の時に川の上流に向かうことから、立身出世という意味に
なりました。
江戸時代の武家社会では、男の子は跡取りとして重宝され「のぼり」を飾る
風習がありました。
これには男の子の誕生を感謝して健やかな成長を願うという意味がありました。
これが現在まで受け継がれ、端午の節句には男の子の成長を願って鯉のぼりを飾る
習慣が根付いたのです。
尚、現在のような立体的な鯉のぼりになったのは明治時代以降です。
●いつからいつまで飾る?
5月5日の「こどもの日」が近づいてくると、男の子のいる
家庭では鯉のぼりを飾り始めますね。
鯉のぼりを出す時期は、いつからいつまでと決まっているわけではありません。
一般的には鯉のぼりを飾り始めるのは、端午の節句の1ヶ月前からと
言われています。
ということは、4月5日ごろに出すということですね。
でも雨の日は下げておきましょう。
次に端午の節句が終わっていつまでに片付けたらいいのかですが
これも決まっているわけではありません。
節句の日が終わってすぐは早すぎるように思いますが、
せめて梅雨入り前までに片付けるのがいいと思います。
約1ヶ月ほどは鯉のぼりを飾っておくことになり、その間に汚れも
付いているでしょう。
片付ける前に、お風呂場で中性洗剤で洗って完全に乾かすといいでしょう。
●鯉のぼりは誰が買うものなの?
男の子が生まれると、初節句を迎えるのに「鯉のぼり」は
定番になっていますね。
でも誰が購入したらいいのか、困惑することもあるかと思います。
かつては妻側の親が準備するものだと言われていました。
というのは、昔なら夫の実家で同居することが多く
妻の親が娘に会いたいのと孫の初節句を祝いたいということで
鯉のぼりを持参するという習慣があったからです。
しかし、今では核家族化が進んで妻の親が用意することは
少なくなっています。
自分たちで購入、夫の親が購入あるいは両家の親で折半、
五月人形を一方の親、鯉のぼりはもう一方の親というふうに
なってきています。
両家の親や夫婦間でよく相談してから決めるのがスムーズにいきます。
●まとめ
端午の節句に鯉のぼりを飾るのは江戸時代に始まっていたのですね。
男の子の健康と厄除けを願ってお祝いをしてあげましょう。
鯉のぼりを飾る時期とか、誰が鯉のぼりを用意するのかを
事前に親とか夫婦で相談しておくといいですね。