結婚が決まると、結婚式の前に「結納」という儀式が
ありますが絶対に行わないといけないものなのでしょうか。
「結納」に関しては賛否両論があるようです。
まず「結納」とは何のためにするのかについてお話しします。
結納を行うために事前に準備するものとか、結納金についても
ご説明します。
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●結納って必要なの?
まず「結納」とは婚約したことを公にすることです。
両家の間で結婚の約束をしたことを金品の取り交わしで確実なものにします。
結納の形式には、「関東式」「関西式」「九州式」の3通りがあります。
・関東式・・・北海道、東北、甲信越、関東、沖縄
・関西式・・・北陸、東海、近畿、中国、四国
・九州式・・・九州
また結納には「正式結納」と「略式結納」がありますが、「略式結納」がほとんどです。
「正式結納」とは仲人を立てて両家を往復して結納品を取り交わすことで
「略式結納」とは仲人を立てずに女性の自宅、式場やホテルなどで両家だけで
結納をすることです。
服装は、男性はブラックスーツorダークスーツ、女性は振袖、訪問着、ワンピースまたはスーツです。
両家で事前に相談して格を合わせるようにします。
しかし、結納をすることで口約束だけの婚約ではなく正式な婚約となり
ケジメをつけるにはいいのではないでしょうか。
・結納をしない場合
結納をやらないにしても事前に両家の顔合わせは必要です。
結納をやらない場合は代わりに両家で「食事会」をするのが普通です。
このときに男性から女性へ婚約指輪を渡したりします。
尚、服装は男性はビジネススーツ、女性はワンピースかスーツがいいでしょう。
形式ばった結納よりは気楽な恰好で構いません。
●結納で揃えておくもの
まず正式結納(仲人を立てる)の場合は9品目を用意します。
・長熨斗(ながのし) のしアワビ
・金包(きんぽう) 結納金
・勝男武士(かつおぶし) かつお節・・・逞しい男性になるようにという意味です。
・寿留女(するめ) スルメいか・・・末永く幸せに仲のいい夫婦になって欲しいという意味です。
・子生婦(こんぶ) 昆布・・・子孫繁栄を願っています。
・友白賀(ともしらが) 白の麻糸・・・夫婦の長寿の意味を込めています。
・末廣(すえひろ) 純白の扇・・・一家が末長く栄えるようにと願います。
・家内喜多留(やなぎだる) 祝い酒・・・酒料として現金を包みます。
地方によっては同じような物でも呼び方が違ったりします。
いずれも「縁起物」としての意味合いがあります。
・略式結納(仲人を立てない)の場合
9品目から減らし、7品目あるいは5品目にします。
品目数は必ず奇数にします。
7品目にするなら、「勝男武士(かつおぶし)」と「家内喜多留(やなぎだる)」を省くのが
一般的です。
5品目なら、「寿留女(するめ)」と「子生婦(こんぶ)」を省きます。
最近では結納のほとんどが略式なので9品目よりは少なくなるのが
一般的です。
略式結納セットが通販でも販売されていますので利用するのも
いいかと思います。
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しかし、地域や家のしきたりにもよりますので両家で相談するか会場の
結納プランに任せるのがいいと思います。
●結納金の相場
結納品目の内、「金包(きんぽう)」が結納金にあたります。
地域によっては「小袖料」「御帯料」「宝金」とも呼ばれます。
昔は結納の時に着物や反物などを贈っていたのが
現在では現金で贈るようになりました。
この現金を男性から女性へと「お嫁に行くための支度金」として渡すのが
結納金です。
この結納金の相場ですが、100万円が全体の6割ぐらいで
上は150万円以上、下は50万円~80万円がそれぞれ1~2割程度と
言われています。
中には70万円とか80万円にする場合もあります。
半端なようですが50万円あるいは70万円にしても奇数で割り切れないという
ことから縁起がいいとされています。
また80万円にすることもありますが、「8」は末広がりで縁起がいいと
言われています。
地方によっては500万円など高額にするところもありますが少ないですね。
一般的には結納金の相場は100万円が妥当とされています。
●まとめ
結婚事情も昔とはだんだんと変わってきました。
昔なら結納をするのが当然のようになっていましたが、
最近では結納を行わないカップルも増えているようです。
結納にお金を使うなら、結婚後の生活や子供が生まれた時の
費用として貯金しておきたいという考えも増えてきています。
結納を行うにしてもほとんどが略式で結納品の数も減らす傾向に
あります。
結納をするかどうかは両家で話し合って決めるのがいいと思います。