クリスマスと言えば七面鳥を食べるのが定番になっていますが
なぜなのでしょうか。
七面鳥を食べることにどんな意味があるのか、また
日本では七面鳥ではなく、チキンを食べることが多いのは
どんな理由からなのかをご紹介します。
目次 (クリックできます!)
・クリスマスにはどうして七面鳥を食べるの?
クリスマスに七面鳥というのは宗教的な意味はありません。
元々欧米ではクリスマスにガチョウを食べていました。
ヨーロッパでは、羊や豚の丸焼きも食べていて、パーティ料理として
根付いていました。
1620年にイギリスからアメリカへ移住したピューリタン(清教徒)の半数ほどは
最初の年に冬を越せずに亡くなったと伝えられています。
しかし、彼らを救ったのがインディアンでした。
当時のインディアンたちは、メキシコの進んだ農業の影響で
トウモロコシ、マメやカボチャなどを栽培しており
当面はヨーロッパからの移住者に食料の援助をしていました。
その時に七面鳥も食べさせてもらって、移住者たちは生きることが
できたと言われています。
その次の年に移住者たちはインディアンから教わったとおりにカボチャや
マメなどを栽培、そして収穫したときに恩人であるインディアンたちを
招待して収穫を神に感謝する祭りを行ったと言われています。
その時がきっかけとなり、お祝い事の日には七面鳥を食べるように
なったということです。
そして今ではクリスマスをはじめ、感謝祭や結婚式などの おめでたい日に
七面鳥が食べられるようになりました。
この風習がヨーロッパにも伝わり、クリスマスの定番として
七面鳥を食べることが世界中に広がりました。
丸焼きにして食べることが多いです。
・七面鳥はクリスマスイブに食べるの?
本来は、七面鳥を食べるのはイブではなく
当日でした。
元々フランスでは25日の真夜中のミサが終わって帰宅してから
クリスマスのディナーを食べるのが風習でした。
ミサの前にはカトリックは断食するのが普通だったのです。
しかし今ではこの習慣はなくなり、 イブでも当日でもどちらでも
構わなくなりました。
因みにイブに七面鳥を食べるなら夕食に、当日の25日でしたら
朝食か昼食に食べるのがいいかもしれません。
・日本ではクリスマスにチキンを食べるのはなぜ?
日本ではクリスマスになると、七面鳥の代わりに
ケンタッキーのフライドチキンが有名ですね。
これは1970年に日本にケンタッキーフライドチキンの1号店を出した
ことがきっかけです。
それではなぜ日本では七面鳥を食べないのかと言えば、
日本では七面鳥の入手が困難で、仮に入手できたとしても高額で
一般家庭には七面鳥を焼けるぐらいの大きなオーブンがないと
いうことにあります。
また東京で外国人が『サンタクロースの恰好をしてフライドチキンをデリバリーして!』と
オーダーがあったことから、日本でフライドチキンを食べるように
なったと言われています。
・まとめ
クリスマスに七面鳥を食べるようになったのは
ヨーロッパからアメリカへの移住者がインディアンたちに
食べさせてもらったことがきっかけです。
その感謝への気持ちから、 クリスマスなどのお祝い事の日の定番料理 となりました。
日本では七面鳥を食べる習慣がないのは、入手困難なことや
一般家庭には丸焼きできるほどの大きなオーブンがないからです。
七面鳥の代わりにフライドチキンを食べるのも
特に子供たちにとってもクリスマスの楽しみですね。