いよいよ「大学無償化」が2020年4月にスタートすることに
なりました。
2020年に大学生になる方にはとても関心があることだと
思います。
ところで、気になるのが浪人している人も大学無償化の対象と
なるのかどうかですね。
大学無償化の対象となる学生や対象となる大学、また無償化が
適用された場合は従来の「貸与型奨学金」と併用することが
できるのかについても調べてみました。
目次 (クリックできます!)
・大学無償化は浪人している人も対象になる?
2019年5月10日に「大学無償化法」が成立しました。
2020年4月から実施されます。
「大学無償化」となっていますが、大学はもちろん、短大や専門学校、高専も
対象となります。
国公立・私立ともに対象です。
高校を卒業してから2年以内に大学・短大・専門学校に入学が決まって
実際に進学した人が対象となります。
要するに2浪までが対象となります。
また高卒認定に合格した人も合格してから2年までに進学した人も
対象となります。
すでに在学している学生も2020年4月で高校卒業後2年以内なら対象となります。
(※ それまでに納入済みの入学金や授業料については減免対象外です。)
大学無償化の内容
出典: 日本経済新聞
➀世帯年収270万円未満(住民税非課税)・・・入学金・授業料、給付型奨学金ともに全額支援
➁世帯年収270万円~300万円未満・・・➀の2/3を支援
➂世帯年収300万円~380万円未満・・・➀の1/3を支援
世帯年収が380万円以上は大学無償化の対象外になります。
私個人的には年収400万円~500万円で子供が二人以上の家庭の方が
大学進学のときに経済的に大変かと思うのですが。。。
入学金の減免に回数制限は?
大学受験の場合、滑り止めとかで複数校を受験、入学するかは未定の場合でも
先に入学金を納める必要がある場合もあります。
しかし、残念ながら実際に進学した学校の入学金のみ1回だけが減免となります。
また過去に入学金減免の支援を受けたことがあれば、対象外となります。
入学金や授業料が支援額を超える部分の減免は?
支援額は大学、短大、専門学校、高専の平均を基に設定されています。
大学等によってはこれらの支援額を超える場合がありますが、
超えた分の減免については進学先の学校の判断となります。
高校の成績は関係あるのか
高校の成績よりも大学等に入ってからのやる気や入学する目的を重視するとのことです。
また、大学等に入学後の成績や出席状況も重視されます。
大学無償化が打ち切りになることはある?
打ち切りになるのは次の場合です。
・退学・停学処分になった
・1年間の出席率が5割以下
・1年間に修得した単位数が必要な単位数の5割以下
・留年になった
上記の場合は大学無償化が打ち切りになりますので要注意です!
ほんと、大学に行って遊んでいるような学生を金銭的に支援するのは
納得できませんよね。
手続きについて
●入学金・授業料減免について
進学後の大学・短大、専門学校、高専で学生が申請します。
在学生は自分の在学している大学・短大、専門学校、高専で申請します。
ただし、納付済みの入学金や授業料については対象外です。
●給付型奨学金について
自分の出身の高校を通じて申請します。(予約採用のみ)
詳細については高校にお問い合わせ下さい。
在学生は自分の在学している大学・短大、専門学校、高専で
申請します。
高卒認定合格者は日本学生支援機構(JASSO)に直接お問い合わせ下さい。
・大学無償化が対象となる大学等
定員割れとかで経営難であったり、教員の質が低い学校は
対象外とされています。
まだ具体的に学校名は公表されていませんが、今後は公表されるでしょう。
・大学無償化は貸与型奨学金と併用できるのか
貸与型奨学金には第一種(無利子)と第二種(有利子)があります。
第一種(無利子)については大学無償化と併用する場合、減額または利用できなく
なります。
第二種(有利子)については大学無償化と併用しても、これまで通り利用できます。
・まとめ
新制度の大学無償化が2020年4月からスタートしますが、
誰でも対象になるわけではありません。
住民税が非課税世帯(年収270万円未満)なら全額支援が受けれますが、
年収270万円~300万円未満は非課税世帯の2/3、300万円~380万円未満は
非課税世帯の1/3の支援を受けることができます。
高校を卒業してから2年までに大学等に進学が決まった人が
対象です。
浪人の場合も2浪までが対象となります。
ただし、大学等に入学後の成績や出席状況はチェックされます。
自分の家庭が大学無償化の対象かどうかをまずご確認下さい。