冬至はほとんどの人が知っていると思います。
かぼちゃを食べるのが風習になっていますが
その理由ってご存知でしょうか。
かぼちゃを食べるのにはある意味があるのです。
また、地域によっても食べ方に違いがあり、
寒い地域ほどこだわりの傾向にあります。
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・冬至はいつ?
冬至とは、北半球では太陽がもっとも低い一日で太陽の力が
弱まり、生まれ変わると言われている日のことです。
1年中で最も昼が短い日なのです。
冬至は、季節の変わりを告げる二十四節気の第22番目にあたり
毎年だいたい12月22日になることが多いです。
二十四節気とは、冬至を計算の起点にして1太陽年を24等分した約15日ごとに設けられて
いることを言います。
冬至の日は、一般的に「定期法」といわれる方式で計算されて決められます。
2015年の冬至は12月22日となります。
冬至の日は以下の数式で決められます。
INT(22.6587+(0.242752*(Y-1900))-INT((Y-1900)/4))
※「Y」は、夏至の日を求めたい年の西暦。
「INT」は( )内の小数点以下を切り捨てる。
この数式は、2099年まで有効です。
ちなみに2016年の冬至は12月21日となります。
・冬至にかぼちゃを食べる理由
冬至の日には、日本ではカボチャを食べるのが
風習になっています。
ではなぜカボチャを食べるのでしょうか?
かぼちゃは夏の野菜なのになぜ12月に食べるのかが疑問に思う人は多いと思います。
実はカボチャは保存が効く野菜で、食べる物が少なかった昔は保存しながら
冬でも食べていました。
かぼちゃには、ビタミンA・C・Eと鉄分やカルシウムが含まれ、
風邪や中風予防・脳卒中の予防の効果があり長生きできると言われています。
※ 中風とは、脳出血後の後遺症で半身の不随とか、腕や脚のマヒ状態の
ことです。
また体を温めて冷え性の予防、免疫力をアップして冬を乗り越える
厄除けの意味もあるんです。
なりました。
カボチャ以外にも最後に「ん」のつく食べ物が縁起がいいということで
冬至の日に食べることが多いです。
南瓜(なんきん)=かぼちゃ
れんこん
ぎんなん
うどん
かんてん
にんじん
寒天(かんてん)
これらは「冬至の七種」と呼ばれています。
全部『ん』がつくので、運が訪れるとされています。
・かぼちゃの食べ方は地域によって違いがあるの?
かぼちゃのレシピは好みもありますが
地域によっては違いがあります。
寒さの厳しい北海道や東北地方では風習を重んじる傾向があります。
北海道では、ぜんざいにカボチャを入れたり、
東北地方では、かぼちゃの煮つけに茹でたあずきか粒あんを
のせたり一緒に煮る「いとこ煮」にして食べます。
小豆は、赤くて厄除けの意味があると言われています。
京都では、にんじんやレンコンなど『ん』のつく野菜と一緒に煮て
食べることが多いですね。
西日本では、かぼちゃだけを煮て食べるのが一般的です。
・まとめ
『冬至』は1年の中で最も昼間が短く夜が長い日のことです。
毎年12月22日か21日ぐらいになります。
冬至にカボチャを食べるのは、かぼちゃに栄養があって
風邪や冷え性などの予防の効果があるとされているからです。
また『運』を呼ぶということで、ニンジン・れんこん・うどん・
ぎんなん・寒天など『ん』のつく食材も食べます。
かぼちゃの食べ方は地域によって、多少違いがあり
寒さの厳しい地域では、赤くて厄除けの意味もある
小豆と一緒に食べることが多いです。
その他の地域ではカボチャだけの煮ものにするのが一般的です。